AIに仕事を取られる?プログラマーの仕事がなくなることはない理由を解説します

プログラマーの仕事に興味を持った人の中には

「プログラマーの仕事は将来性があるのか?」といった観点が気になるところでしょう。

IT業界の技術進化の流れは速く、すでに「GitHub Copilot 」のようにAIが自動でコーディングをしてくれるサービスも出現しています。

AIにイラストや画像を生成させる「Stable Diffusion」のようなアプリケーションも一般化しており、AIの技術発展がプログラマーの職を奪うのではないかという懸念を持つ人も少なくありあません。

この記事では、プログラマーの将来性やなぜプログラミングの仕事はなくならないかにフォーカスしてお話します。

プログラマー職は将来なくなってしまうのか?

AIや機械の技術的な進化により、将来的にプログラマーの仕事がなくなってしまうと見る向きもあります。

なぜプログラマーの仕事はなくなってしまうと見られているのか説明します。

AIの台頭によるプログラミングの自動化

ひとつには技術進歩が挙げられます。機械学習やAI技術により、プログラミングの仕事のほとんどがすぐになくなるだろうと警鐘を鳴らす人がたくさんいます。

AIはすでにプログラミングのコードを自動で書くことができます。

元々、基本的なアルゴリズムを何度も何度も繰り返し使用するプログラミングの仕事はAIによって簡単に自動化できてしまうのです。創造的に考えたりする必要がない作業はAIにうってつけです。

これによってすぐにプログラマーの仕事がなくなると考えるのは早計ですが、プログラマーの作業効率は向上するでしょう。

企業もAIでプログラミングを自動化できるのであれば、人件費は削減したいと考えるので、AIがプログラミングをできるようになることでプログラマーの雇用が少なくなると見ている人がいるのも事実です。

海外ではAIや機械に置き換わる仕事と認識され始めている

オックスフォード大学所属のマイケル・A・オズボーン博士らが2014年に発表した論文に「雇用の未来(The Future of Employment)」があります。

この論文は既存の仕事がAIなどによってどの様な影響を受けるかをまとめた内容になっています。

約20年後には人類の仕事の約5割がAIによって代替されると予測。この論文をきっかけとして世界中でAIや機械が既存の仕事に取って代わるという認識が広がったのです。

プログラマーに関しての記述では、「プログラマーがコンピューターに置き換わる確率が293位(48%)」とされています。

順位と予想だけ聞くと大きく取って代わられる可能性は低くもなく高くもないといったところでしょうか。

出典:Carl Benedikt Frey and Michael A. Osborne|THE FUTURE OF EMPLOYMENT

プログラマーの仕事がなくなることはないとされる理由

AIを利用したサービスはもはや私たちの生活において利用するのが当たり前。

AIやプログラミング言語が使われているという意識がなくとも、すでに使用しているようなケースが増えています。

ITやAIの技術が進歩すればするほど私たちの仕事はなくなっていくのではないかと思ってしまいますが、結論から言えばプログラマーという職業がすぐになくなる可能性はかなり低いはずです。

ここではその理由を説明します。

プログラマーは人材不足なので需要はもっと高くなるから

経済産業省が発表した「IT 人材需給に関する調査」では、IT人材需要の伸びを低位から高位の3段階に分けて展開、2030年には低位であっても約16万人、高位のIT人材では約79万人が不足するt予想されています。

2022年でもすでに約40万人以上の人材が不足となっており、約6割以上の企業でIT人材の供給不足に陥っているのです。

プログラマーやエンジニアは高位のIT人材に位置づけられているので、最も需要が高い部類に入ります。

非IT業界を含めてプログラマーなどのIT人材を獲得し合う将来が予想されている中で、プログラマーがあっさりと淘汰されるのは考えづらいですね。

スキルを磨くことで多様なキャリアパスがある

プログラマーは手に職の世界。

プログラマーのキャリアパスで一般的なのはシステムエンジニアへのキャリアアップです。

システムエンジニアはシステムの設計や要件定義に携わり、上流工程における業務を担当します。

プログラマーとして開発の知識やスキルを持っているのはもちろん、クライアントとの折衝、プロジェクトチームのマネジメント、進捗管理などさまざまな知識と能力が求められるなど業務範囲が広がり難易度も上がることで待遇や年収もアップする傾向にあります。

システムエンジニア以外にもプロジェクトマネージャーなどにキャリアアップする道や、スキルに自身があるならフリーランスに転向することで年収をアップすることが可能です。

常に新しい技術や知識をキャッチアップして自分自身をアップデートしていないといけませんが、向上心がある人であれば未来は明るいはずです。

AIによるコーディングが普及するまでには時間が掛かる

AIがプログラミングをおこなうこと自体は可能です。

コーディングに特化したAIは、人間のプログラマーほどレベルが高くなくても簡単な作業は早くこなしてくれるので効果はあります。

とはいえプログラミングがAIに完全に委ねられるようになるにはまだまだ時間がかかるはずです。

AI自体の開発から普及までには時間がまだまだかかるので、すぐにAIがプログラマーに取って代わると考えるのは現実的ではありません。

スキルが低い場合は代替される可能性も高くなる

AIや機械の台頭が進んでもプログラマーの仕事がなくなるわけではありません、しかし、コードが書けるだけのプログラマーでいることの優位性は薄れていくでしょう。

AI化や機械化によってコーディングが自動化されるのであれば、プログラマーよりもAIや機械の方がコストは低下します。

ソフトウェアやシステムの開発に必要な作業量がますます少なくなるにつれて、ただコードを書くだけのプログラマーの需要は減少することが予想されるからです。

だからと言ってプログラミングの仕事が完全になくなるわけではありません。

新しいアルゴリズムを創造的に考え出すことができるようなプログラマーは常に必要とされています。

これからのプログラマーに必要な素養とは?

プログラマーへの需要は高いが、自己研鑽をしていないとAIに取って代わられるかもしれないという危機感は持っていた方がいいのかもしれません。

AIや機械に職を奪われないプログラマーになるためにはどんなことが重要になってくるのでしょうか。

需要の高いプログラミング言語に精通している

プログラマー自体は需要が高いとされている職業ですが、需要の高いプログラミング言語のスキルを高めることでよりニーズが高まっていきます。

さらに複数のプログラミング言語を取り扱えるとなれば淘汰されることもないでしょう。

案件や求人数も多く需要があるJavascript、AIや機械学習に強いPython、日本語のチュートリアルが豊富で初心者も学習しやすいPHPやRubyなどはおすすめです。

学習意欲の高い人

IT業界における変化のスピードは加速する一方で、常に新しい知識や技術をキャッチアップしていかないといけません。

AIによってプログラミングが自動化されるのであれば、そのサービスすら使える方が圧倒的に有利なはずです。

優れたプログラマーであり続けるには、自己学習のスキルも高くないといけません。

ビジネススキルをもっている人

優れたプログラマーやエンジニアになるためにはビジネススキルを持つことは優位性があります。

実際にプログラミングしたソフトウェアやシステムが現実の世界でどのように機能するかを知っておくことも重要なスキルです。

エンドユーザーのペルソナを明確に理解する、ユーザーからのフィードバックを意識するといったことから、マーケティングや販売、及び収益にも関心を持つことはこれからのエンジニアにとっても重要です。

まとめ

IT業界におけるAIや機械化の技術発展はこれからもっと活発になっていきます。

プログラミングを自動化して業務効率を大いにアップさせるAIもすぐに出てくるでしょう。

そうなった時にプログラマーにはAIに代替されないスキルを身につけておきたいところ。

常に自分自身をアップデートしていく姿勢が必要です。

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