CMSとは何か?CMSが持つ10の機能や導入する時の注意点を解説

あなたが企業のマーケティング担当者であったら自社サイトへの集客は重要なタスクであり、アクセスしたユーザーをいかに自分たちの顧客に転換するかが求められるはずです。

そんな時にWebサイトを運用するために適しているツールが、CMSです。

CMSは、(Contents Management System)の略であり、コンテンツを管理するシステムのこと。

CMSは、 Webのデザインと開発だけでなく、組織がオンラインでマーケティングの施策をするためのフレームワークと機能を提供してくれます。

この記事では、一般的なCMSの知識と主な機能を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

CMSとは

「CMS」とは、「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の頭文字を取ったものです。

Webサイトを構成しているテキスト、画像、デザインなどを一元管理できるシステムのことを指しています。

CMSが導入されているWebサイトであれば、データベースに格納されている画像データやデザインテンプレートを用いて自動でWebページを自動で生成できるのです。

CMSの有名なものにはWordPressがあり、WordPressを使用した人ならわかると思いますが、タイトルを決めてテキストと画像を挿入して公開ボタンを押せばWebページ自体は簡単に出来上がります。

逆にCMSが導入されていないWebサイトは、Webページ1枚ごとに完成データを作成して、データを保存、管理していることになります。

これだとちょっと面倒に感じてしまいますよね。

CMSで使える機能

それでは、CMSには具体的にどんな機能があるのか見ていきましょう。

1. コンテンツの作成と編集

コンテンツを簡単に作成、編集、公開までできるのがCMSの一番の特徴でありメリット。

 コンテンツを作成して公開するまでのフローが簡略化できればできるほど、マーケティング戦略やコア業務に集中する時間が増えます。

2. 共同でのワークフロー

マーケティングの部署やプロジェクトチームでWebサイトを管理する場合にも CMSは適しています。CMSに登録されたデータやコンテンツは、複数でログインして編集することが可能です。

CMS内でワークフローをカスタマイズおよび制御する機能により、全員がスムーズに共同作業を行い、情報共有の手間を省きます。

また、レポート ツールやダッシュボードなどの機能を使用すると、承認待ちのコンテンツやトピックごとのコンテンツなど、さまざまなカテゴリのコンテンツを一覧で把握できます。

3. 管理権限の付与

誰がコンテンツや機能にアクセスできるかを制御することができるのもCMSを使用するメリットです。

外部のライターに下書きまでを委託し、社内の人間がチェックから公開までを担当するといったフローも一般的です。

また誤った情報を含んだコンテンツを公開しても、間違いに気付いた人間がログインしてコンテンツを修正、非公開にすることもできます。

個人ではなくグループでのアクセスも管理できるため、企業やプロジェクトチームの規模に応じた管理がしやすくなります。

カスタマイズの幅があるユーザー管理機能を備えたCMSを採用することで、よりミスを減らしてマーケティング運用ができるようになるでしょう。

4. セキュリティ

パーソナライズされた顧客データを収集したとしても、セキュリティレベルが低いWebサイトでは製品やサービス、ひいては企業全体の信頼を失ってしまいます。

強力な認証メカニズムとセキュリティレベルの高いCMSを採用することで、機密情報への不正アクセスを防止します。

5. マルチチャネルへのスケーラビリティ(拡張性)

現在のデジタルマーケティングでは、複数のチャネル、デバイス、およびインターフェースに対してコンテンツを配信することが一般的です。

これらの活動を効率的にできるCMSでないと、チャネル毎、デバイス毎、インターフェース毎にコンテンツを作成する必要があり、非効率な作業が発生してしまいます。

非効率であることは、時間と金銭的にコストが嵩むことを意味します。

組織が多くのデジタル チャネルで顧客にリーチすることを重要視しているなら、マルチチャネルへのスケーラビリティ機能に対応するCMSを採用することをお勧めします。

6. 多言語コンテンツ機能

デジタルマーケティングが普及していない時代には、マーケターはメッセージを広範囲に届けるのに苦労していました。

現在のようにオンライン上でのマーケティングができることで、世界に向けて簡単に顧客ベースを拡大できます。

しかし、メッセージがどれほど素晴らしいものであっても、それを見るユーザーが理解できる言語に変換されていなければ意味はありません。

現在、グローバルにビジネスを展開している、または近い将来にサービスを提供する予定の企業であれば、多言語編集ツールと直感的な翻訳機能をサポートしているCMS を採用するといいでしょう。

プライバシーに関する法律は国によって異なるため、顧客が住んでいる地域の規制を事前にリサーチしておくことも必要です。

7. スケーラビリティ(拡張性)

CMSは長期的な投資でもあります。自社のビジネスの成長に合わせて、CMSも規模を拡張する必要があります。

拡張可能な API をサポートしていて、さまざまなチャネルやデバイスでコンテンツをより多く処理できるCMSが理想です。

その場合、クラウドで管理できるCMS は、市場投入までの時間を短縮してくれるのでおすすめです。

8.パーソナライゼーションと分析機能

デジタルマーケティングでは、顧客へパーソナライズされたUX(ユーザーエクスペリエンス:顧客体験)を構築することが重要になってきます。

そのためには、 データをリアルタイムで収集して処理し、そのデータを分析して対応するための機能が必要です。企業側はそのデータを基に、状況に合わせてパーソナライズされたコンテンツを表示することで購買を促進するのです。

9. EC機能

顧客がオンライン上でのショッピングやコミュニケーションをすることはもはや当たり前の時代になっています。

企業側は販売のためにはECショップを持っているだけでは足りません。

魅力的なコンテンツを提示した上で、eコマースへとつなげる必要があります。

現在では、EC機能を兼ね備えているCMSもありますので、小売りや販売をしている企業であれば導入することでデジタルマーケティングとECを効率良くおこなうことができます。

10.独自ドメイン

個人や企業が登録した独自ドメインが使えるCMSもあります。

独自ドメインの利用はSEOにも有効に働くので、Webサイトを運用する場合には取得できると効率的なサイト運営ができます。

無料のCMSや低料金のCMSを採用している場合には、CMS提供側のドメインを利用することになってしまいますが、CMSがサービスを終了した時にドメインが利用できなくなるデメリットがあります。

長期的な運用を検討しているのであれば、独自ドメインが設定できるCMSを選択してください。

まとめ

CMSは個人や企業のWebサイト運用を効率化してくれるので、マーケティングにとってもプラス。まだCMSを導入していないようであれば、導入を強くおすすめします。

しかし、CMSによっては余計な機能が多く自分の会社では使わない、となるケースもあります。

その様な事態を避けるためにも、まずは自社のマーケティング戦略における目的、サイト運営に必要な機能を整理した上で、最適なCMSを選びましょう。

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