営業職からエンジニアへのキャリアチェンジについて解説|エンジニアになっても活かせるスキルとは?

営業職からエンジニアへのキャリアチェンジについて解説|エンジニアになっても活かせるスキルとは?

様々な業種からエンジニアへの転職がある中で、多いのは前職で事務職や営業職をしていた方です。

エンジニアの仕事は専門性が高くスキルアップにもつながり、後のキャリアアップにもつながると考えられていることが転職の動機ともされています。

特に、前職が営業職の方はエンジニア関連の職種と親和性が高いといえます。

営業の仕事で培ったテクニックや戦略を身につけるということは、自分の仕事の価値をよりよく理解し、自分のアイデアを人に理解してもらうためのスキルを身につけているということ。

今回は、営業職の経験者がエンジニアに向いている理由を解説します。営業からエンジニアへの転職を検討している、興味があるという方はぜひ参考にしてください。

営業スキルはエンジニアでも活かせる3つの理由

【エンジニア】営業スキルはエンジニアでも活かせる3つの理由

営業職とエンジニア職では、大きな隔たりがあるように思いますが、意外と親和性が高いと感じたり、共通している部分があります。

営業職を経験したことでエンジニアにプラスに作用するであろう理由は下記の通りです。

どんな職種でもコミュニケーション能力は大事!

エンジニアに限らず働くうえではコミュニケーションが大事ですよね。企業の面接や採用でもコミュニケーション能力を重視していることは周知の通りです。

エンジニアやプログラマーはPCに向かい合っているイメージが強く、コミュニケーションを取っている印象はあまり持たれていないように思いますが、エンジニアにとってもコミュニケーション能力は重要です。

ブレインストーミング、チームミーティング、製品に関する議論 などなど、 エンジニアでもあらゆる場面で自分以外の人間とコミュニケーションを取る場面は数多くあります。

自分のアイデアを伝え、人々を納得させることがいかに難しいかは、皆さんもご存知のとおり。

そこで役立つのが営業スキルです。自分のアイデアを分かりやすく表現することや、同僚や上司へのプレゼンテーションといった具合に、営業スキルは業務上のコミュニケーションをより円滑にしてくれるはずです。

顧客との折衝経験が活きる

営業職では何らかの製品やサービスを顧客に販売するのに直接やりとりをする必要があります。

この経験はエンジニアとして働く時にも大きくプラスに作用します。

エンジニアの業務内容には要件定義や基本設計といったものが含まれます。あなたがエンジニアとしてのキャリアを積んで上流工程に関わるのであれば、要件定義や基本設計の段階で顧客の要望をしっかりとヒアリングする必要があるからです。

ヒアリングが適切でない場合、システムが出来上がったあとに仕様変更となる可能性もあります。

営業で培われたヒアリング力や折衝経験による洞察力は、顧客のニーズや好みにうまく合致したソフトウェアを開発するのに役立ちます

フリーランスや起業した時リスクを抑えられる

例えば将来的に会社員ではなくフリーランスのエンジニアとしてのキャリアを想定しているのであれば、優れたスキルだけでは不十分かもしれません。

そんな時は、B2B(またはB2C)での営業経験が役に立ちます。フリーランスとして働き始めたり、起業する場合、市場の仕組みや販売プロセスの実装・実行方法を知ることができます。営業の知識は、未来の自分を面倒や苦しみから救うことになるでしょう。

フリーランスやスタートアップの企業であれば、最初のうちは、あなた(創業者)がエンジニア職も営業も兼ねて働くことが予想されます。潜在顧客に直接営業をかけて、説得し製品を試してもらうことになるのであれば、営業スキルはかなり役に立つはずです。

営業職からエンジニアになるメリット・デメリット3選

様々な職種からエンジニアを目指す人もいますが、具体的にどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

エンジニアになる3つのメリット

まずはメリットの側面から見ていきましょう。

1.年収が上がる可能性がある

求人ボックスが発表している営業職の平均年収は約379万円とされています。一方、Webエンジニアで見た場合は平均年収約559万円となっており、全体の平均年収よりも高いとされています。インフラエンジニアであれば平均年収は約546万円でこちらも営業職や全体の平均よりも高めになっています。

営業職自体の全体の給与幅は321〜1,065万円と比較的レンジが広いので、業種や地域、自身の持つスキルによって年収を高めることは可能でしょう。

営業からエンジニア職に転職したらいきなり年収がアップして高給取りになれる保証はありませんが、職種別の平均年収で比較した場合には単純にエンジニア職の方が年収や給与が上がる可能性はあります。

ただ高年収を実現するためには、エンジニアとしてのスキルを持っていることは前提で、常に新しいスキルの習得や学習をし続ける意欲は必須になります。

2.将来性が高い

営業からのエンジニア転職を後押ししてくれるのが、IT人材の不足です。

IT人材とは、「情報サービス業やITソフトウェア・サービスの提供事業で働く人材」、及び「ITを活用する企業の情報システム部門の従業員」を指します。

実際の職種では、エンジニアやプログラマーもIT人材、それも高度のIT人材に相当します。

2020年に経済産業省が発表した「平成30年度 IT人材需給に関する調査」という、調査資料があります。

そこでは、スキルを低〜高で3段階に分けて、将来的なIT人材数の推移予想をおこなっています。

中位のIT人材は、現在でもすでに約32万5千人が不足しており、2030年には約45万人が不足すると発表されています。

今の段階でも企業においてはIT人材の獲得競争になっており、今後はさらに加速する見通しです。

そのため企業によっては未経験であっても若年層であれば採用していますし、実務未経験で異業種からの転向であってもプログラミングスキルがあれば採用することも大いにあるでしょう。

エンジニア職は、将来性が見込まれている職種ともいえます。

- IT 人材需給に関する調査 -

(出典:IT 人材等育成支援のための調査分析事業

3.働く場所を選ばない

選ばないは言い過ぎかもしれませんが、実際に需要の高い専門的なプログラミング言語のスキルがあれば、世界中で仕事をすることも可能になります。

営業職であれば営業スキルを磨くことでキャリアを築けます。エンジニアも同様にスキルが向上していけば、自分に付加価値が積みあがっていきます。

エンジニアの方がよりスキルが個人に集約されているので、働く場所や企業に困らないといえます。

ただ、これはあくまでもエンジニアとしてのスキルが高い場合の話にはなりますが。

こちらも合わせてどうぞ

難易度の低いプログラミング言語にはどのようなものがあるのか?徹底解説!

エンジニアになる3つのデメリット

一方、営業職からエンジニアに転職した時に受けるデメリットを考えてみましょう。

1.健康リスクと IT 仕事のストレス

エンジニアに限らず、情報技術やITの分野で働く人は誰でも、1 日の大半を屋内でコンピューターの前で作業することになります。

そのためデメリットとしては、長時間座っていることによる筋肉や骨格の痛みがあります。

座りっぱなしが身体に悪いのは下半身の筋肉を動かさないことによって血流が悪くなったり代謝が鈍くなるからです

エンジニアにはできるだけ座りっぱなしで作業するのではなく、 スタンディング デスクの使用、体幹を鍛えるためのバランスボール、体を動かすために定期的に休憩を取るようにタイマーの使用、身体全体のコリをほぐすストレッチなどが推奨されています。

2.納期と長時間労働

エンジニアであることのデメリットは、納期が発生することにあります

特に締め切りが迫っている場合、エンジニアやプログラマーは、長時間労働になる可能性があることです。

受託系の企業であればクライアントからの仕様変更から残業が発生するケースが想定されます。

残業が稀な職種から転職した場合は、抵抗を感じるかもしれませんね。

3.学習を続けていく必要がある

テクノロジーの分野で停滞しているジャンルはほぼありません

有能なエンジニアになるということは、新しい知識や技術を学び、情報を常にキャッチアップしていく必要があります。

新しいツールに適応する能力と意欲も必要です。向上心や学習意欲が高い人はデメリットではなく、メリットとして捉えられるかもしれませんが、変化を好まない人や楽しめない人にとってはデメリットになってしまうでしょう。

まとめ

【エンジニア】営業まとめ

営業職に限らず、異業種からエンジニアへの転職は簡単ではありません。

未経験からの採用をおこなっている企業もありますが、それは新卒採用や若年層に対してのポテンシャル採用がほとんどのケースです。

全く知識も技術もない状態でのエンジニア転職は無謀ともいえます。かといって諦める必要はありません。

現在では、初心者向けに「Progate」「ドットインストール」といったプログラミングを学習できるサービスやサイトもありますし、社会人向けのプログラミングスクールも沢山あります

プログラミングスクールにも対面式、オンライン式といったようにご自身の就業環境によって選べるようにもなっています。

営業職出身であれば、技術が身につくことで要件定義や基本設計といった上流工程で強みを発揮するはずです。

まずは、知識をインプットして実際にプログラミング言語に触れてみるところから始めてみてはいかかでしょうか。

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