Gogleが作ったプログラミング言語Goでできること?基礎的な知識やメリットを解説

Go言語とはGoogleが開発したオープンソースのプログラミング言語のこと。

Go言語は近年注目を集めており、関心を持っているエンジニアの方も増えてきています。

C言語を意識して設計されており、C言語並みの高速処理とC言語以上のシンプルなコード記述が特徴とされています。

Go言語にはビジネス オーナーや開発者にもたらすメリットもたくさんあり、それが人気の理由の一つともされています。

この記事では、Go言語の基礎的な知識から、Go言語で何ができるのかなどメリットやデメリットを紹介します。

Go言語とは?

まずはGo言語はどのようなプログラミング言語なのかを紹介しましょう。

Goによって開発されたプログラミング言語

Go言語はプログラミング言語としては比較的新しい言語で、2009年11月10日にリリースされました。

Robert Griesemer、Rob PikeとKen ThompsonらのGoエンジニアによって開発されました。

Go言語はGoogleが開発したオープンプログラミング言語なんです。

彼らは大規模なコードベースを使用するプロジェクト向けに、高速でより効率的なプログラミング言語が必要だった背景があり、Go言語 を設計するようになりました。

Go言語の特徴を公式では、

「コードがシンプルで書きやすく、動作が軽快でプログラミングが簡単にできる」

と紹介しています。

マスコットキャラクターが存在する

Go言語のHPにいってみると分かりますが、Go言語にはハムスターのような熊のような愛らしいマスコットキャラクターの「Gopher」がいるのです。

by Renée French

by Renée French

「Gopher」は「ゴーファー」と読み、HPのあらゆる場所に登場してユーザーを和ましてくれます。

「Gopher」はホリネズミというネズミの一種らしく、フランスのデザイナーRenée Frenchによるクリエイティブです。

ライセンスが割と緩いので、作者(Renée French)のクレジット表記があれば自由に使っていいようです。

プログラミング言語にマスコットを起用する発想が新しいですね。

人気の高いプログラミング言語

Go言語が人気の理由はかわいいマスコットだけではありません。

Go言語が2009年にリリースされるとすぐにエンジニアからの注目を集め世界的にも人気は上昇。

TIOBEインデックスによれば、Go言語の評価は 2017年に大幅に上昇し、2018 年には下のグラフに示すように安定した人気を保っています。

出典:tiobe-index

金融やフィンテック業界のように高度なセキュリティ、高速、高度なモジュール性を求められるプロジェクトの構築にはGo言語が最適であるともいわれ、新しいプログラミング言語ながら需要はすでに高いようです。

需要の高さは年収の高さにも関連しているようで、株式会社ビズリーチが発表した「プログラミング言語別年収中央値を発表、求人検索エンジン「スタンバイ」調べ」によると、2018年度のプログラミング言語別年収の中央値で600万円、最大年収で1600万円が提示されています。

出典:ビズリーチ「プログラミング言語別年収中央値を発表、求人検索エンジン「スタンバイ」調べ」

年収の高さも人気の理由の一つなのです。

さまざまなWebサービスで使われている

Go言語はすでに多くの企業で使用されています。

有名な企業やWebサービスでは、

・Twitter
・Netflix
・Go
・Meta(旧Facebook)
・Uber
・Twich
・dropbox
・Microsoft

などで使われており注目度の高さがうかがえます。

Go言語の特徴

Go言語はさまざまな特徴を兼ね備えています。

コンパイラ言語による高速処理

Go言語は、コンパイラ型言語なので処理速度が高いという特徴を持ちます。

プログラミング言語は大まかに「コンパイラ型」と「インタプリタ型」に分けられ、「コンパイラ型」の言語では「コンパイル」という変換作業を経てプログラムを実行する必要があります。

Go言語は「コンパイラ型」のプログラミング言語なので処理が速いのはもちろん、他の「コンパイラ型」の言語と比較しても処理速度が高速という特徴があります。

そのためWebサーバーの構築や、ビッグデータを解析するためのツール開発との相性が良いとされています。

クロスプラットフォームでの開発ができる

Go言語がリリースされた2009年当初はサポートされていたのは、LinuxとMacOSのみでした。

2012年に入り正式バージョン1.0がリリースされるとWindowsもサポートされるようになり、2014年にはAndroid、2015年にはiOSアプリの開発も可能になりました。

構文がシンプル

Go言語の特徴には構文がシンプルなことも挙げられます。

シンプルなので学習難易度はそこまで高くはなく、すでに他のプログラミング言語を学習したことがある人なら習得も早くできるでしょう。

また、シンプルな構文であることは誰がコードを書いても同じようなコードになるので、Go言語で書かれたプログラミングは読みやすく効率的な開発にもつながります。

初心者にもおすすめのプログラミング言語

コードがシンプルで書きやすい、学習難易度が低い、動作が軽快といった要素を併せ持つGo言語はプログラミング初心者にもおすすめです。

Go言語が得意な分野

Go言語はどのような分野のプロジェクトに適しているのでしょうか。

クラウド サービス

Go言語を開発したGoでは、Go Cloud PlatformにGo言語を使用しています。

高パフォーマンスでありスケーラビリティが高いことが選ばれた理由です。

同様にDropbox、Docker などのクラウドサービスでも同じ理由でGo言語が採用されています。

メディア プラットフォーム

YouTube、SoundCloud、Netflixなどのメディアプラットフォームでは、サイトにかかる負荷を対処するためGo言語を採用しています。

報道機関

イギリスの公営放送局BBCでは、バックエンド開発と内部分析サービスの一部に Go言語 を使用しています。

オンデマンド サービス

配車サービス大手のUber は、配車手配のために文字通り毎秒数千のクエリを送信する必要がありました。

それらの対応とマップの処理速度を向上させるためにGo言語を採用しています。

導入した結果、ユーザーにサービスを提供するタイミングを大幅に短縮するのに役立ちユーザービリティの向上にもつながりました。

Go言語を使うメリット・デメリット

さまざまな特徴を持つGo言語のメリットとデメリットを見てみましょう。

Go言語を使うメリット

効率的な開発を可能にする

Go言語は「コンパイラ型言語」なのでインタプリタや仮想マシンを必要としません。そのためGo言語による開発は処理速度が速くなるのでより効率的に開発作業ができるのです。

さまざまな用途に使用できる

Go言語 は非常に柔軟なプログラミング言語であり、多くの課題解決に貢献します。システムとネットワーク開発、ビッグデータ分析、機械学習などなど色々なWebサービスやアプリ開発に適しているのです。

並行処理・並列処理が可能

Go言語では、並行処理・並列処理が言語レベルで可能というメリットがあります。

並行処理(Concurrency)

並行処理(Concurrency)とは、ある時間の範囲において、複数のタスクをCPUで取り扱うことを指します。

並列処理(Parallelism)

並列処理は、ある時間の点において、CPUで同時に複数のタスクを取り扱うことを意味しています。

現代のPCには複数のCPUが搭載されており、この性能を活かすためにソフトウェア側にも並列処理を取り入れる必要がありますが、Go言語言語であればソフトウェアへの実装も可能になります。

Go言語を使うデメリット

一方、Go言語にはこのようなデメリットもあります。

新しい言語なのでライブラリや情報が少ない

開発されたのが2009年と最近なので日本語のチュートリアルや情報が少ないと感じることもあるでしょう。

また他の言語のようにライブラリも不十分なので、自分で作成するしかないケースも多いでしょう。

継承の概念がない

Go言語には、コードの再利用や拡張性を高める上で役立つ「継承」といった概念がありません。

シンプルな構文により効率的にプログラムを構築できるというメリットがある一方で、コードが複雑になっていくと読みづらくなっていくデメリットが発生します。

例外処理ができない

Go言語ではシンプルな構文を維持するために、RubyやRustにある「例外処理」に相当する機能はありません。。

まとめ

今回は、Goが開発したオープンソース言語「Go」言語について紹介しました。

Go言語 はWebサービスやモバイルアプリ開発のための優れた機能を提供しており、すでに大手の企業がWebサービスやアプリケーションに取り入れています。

今後もGo言語を使ったサービスはさらに展開されると予測され、それに合わせてGo言語のエンジニアの需要も高くなっていくことでしょう。

興味がある方は是非Go言語によるプログラミングを実施してみてくださいね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です