プログラミング学習で本はいらないと言われる理由を解説!プログラミングにおける書籍の有効な使い方を伝授します。

現在は、初心者や未経験の方でもプログラミングを学習しやすくなっています。Youtubeにはプログラミングに関する動画が毎日アップされ、オンラインで学習できるサイトも豊富になっています。
プログラミングスクールも学生や社会人向けに開設されており低コストでプログラミングを学べる時代といっていいでしょう。
これだけ学習のコンテンツがそろっている時代に「プログラミングを本で学ぶ意味ってあるのかな?」と思ってしまうのも無理はありません。
答えはイエス。それらは間違いなく価値があると言えます.
本で学習することは、知識を固め、学び続ける基礎を改善するための優れた方法ですが、ただ読めばいいわけではありません。やみくもに読むだけではそれこそ時間の無駄に終わってしまいます。
この記事では、プログラミングに本はいらないといわれる理由から、プログラミングの知識を深めるためにどのように本を利用すべきかを解説します。
どうして「プログラミングに本はいらない」と言われてしまうのか?
プログラミングを本で学習することは意味がないのか?「プログラミングに本はいらない」と言われてしまう要因には以下のようなものがあります。
専門用語が多く分かり辛い
初心者がプログラミングの概念を理解しないまま専門の学術書に手を出してしまうと、専門用語が分からず環境構築の段階まで進めないで挫折してしまうこともあります。
プログラミング学習において本を使うことは有効ですが、大まかにでもプログラミングの概念を理解しないままに読み始めてしまうと余計に混乱してしまうかもしれません。
当たり前ですが本はテキストと画像のみで構成されているので、実際にプログラミングしてどのような動きをするのかは、動画と比較すると分かり辛いというデメリットがあります。
必要な情報に辿り着けない
ミスやエラー、調べたいことが明確になっているなら断然インターネットを利用した方が解決までの時間は短縮できます。
その点、本でピンポイントなケースを探す場合には時間が掛かってしまい、必要な情報に辿り着けない場合もあります。
情報が古い場合がある
プログラミングの世界は日進月歩、常に新しい技術が生み出されアップデートが続いています。
本は、どうしてもリアルタイムに対して遅れてしまい細かいアップデートに対応できないデメリットがあります。
特に、初心者が特定のプログラミング言語に関しての本から読み始めると、現実の技術や情報よりも遅れていることが多くあります。
学習におけるプロセスも古くなってしまうので、特定のプログラミング言語を学ぶのであればオンライン上の記事や情報を読んだり実際にコードを書く方が効果的でしょう。
本はコストが高い
オンラインにはYoutubeのような動画サイトや無料のチュートリアルサイトも豊富にあるので、低コストでの学習ができます。その点、プログラミング言語に関する本を手に入れようとした場合はどうしても有料になってしまいます。
意を決して購入した学術書が分かり辛くて学習を挫折してしまうことを考えれば、無料の学習コンテンツで勉強するほうがコストパフォーマンスに優れているともいえます。
ネットで検索する方が早い
プログラミングに関連した教材や学術書を読んでいれば、分からない単語やフレーズが出てきます。
そんな時には結局インターネットで検索して用語を調べるのだから、最初からネットで調べればいいのでは?と思ってしまうのもうなずけます。
インターネットでの検索がピンポイントでできるのに対して、本は情報が順序立ててかかれており、時系列に沿って書かれているので基礎的な情報や全体の構造や概要を理解するのには向いています。
インターネットと本を、それぞれの目的に合わせて利用する方がより深い理解につながるでしょう。
プログラミングを本で学習するメリット
本を読むことはプログラミングを改善するための優れた方法ですが、読むだけでは不十分です。あくまでも本は補助的に利用することで学習効果を高めてくれます。
プログラミング学習に本を使うことで
・時間を有効活用できる
・体系的な知識を身につけられる
・正しい情報を得られる
といったメリットを感じることができるはずです。
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プログラミング学習で本を活用する方法
プログラミングを学習するのであれば実際にコードを書いて身体で覚えていく方が効果的です。
しかし、プログラミングの本を学習に利用することが無意味化といえばそんなことはありません。本は、メインの教材としてではなく補助的に利用することでプログラミング学習の効率を上げてくれます。
本を使って効果的な学習をするために、次の3つのポイントを意識してください。
1. 最高品質の本を探す
これは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、前述したようにプログラミングの本に書かれている情報は、書いた時期の最新情報でしかありません。
本は勝手にアップデートしてくれないので、気付かずに古い本や時代遅れの本を選んでしまうと時間の浪費になってしまいます。
質の良い本を手に入れようと思ったらオンラインのレビューを確認してみましょう。
Amazonにアクセスして、最も評価の高い本でフィルタリングしてみるのもおすすめです。
いきなり本屋にいって探すのはリスクが高いといえます。まずは知りたいトピックを検索し、プラットフォーム上でレビューを読み、後は好きな方法で本を購入する方が失敗は少ないはずです。
2. 技術ではなくプログラミングの概念を理解するために読む
プログラミングの本を読む際に気を付けておくのは、特定のプログラミング言語や技術について読まないことです。
最初にもお伝えした通りプログラミング言語は急速に変化していきます。プログラミング言語がアップデートするたびに、その言語に書かれている情報は時代遅れになっていきます。
たとえば React を学びたい場合には本を読むよりも、ドキュメントを読んだり、独自のプロジェクトを作成したりして学習した方が良いでしょう。React を学習するには数か月かかるかもしれませんが、その学習プロセスは数年前とは大きく異なります。
本で学ぶ時には技術書は避けて、プログラミングの概念や体系的な知識を理解するために使用しましょう。
3. 本を主な学習教材としてではなく、補助学習として使用する
プログラミング学習におけるメインの教材には本を使用しないことが大事です。
読書はプログラミング学習における補助と捉えましょう。
またプログラミングの概要を理解してからであれば読書からも吸収できることが増えていきます。まずはプログラミングにおける解像度を上げていく必要があります。
初心者や未経験の方がプログラミング学習をしようと思ったら、まずは動画サイトやチュートリアルサイトからスタートする方が理解は速いでしょう。
予算があってもっと効率良く学びたいのであればプログラミングスクールを利用した方が学習効率もよいはずです。
プログラミング学習において本だけでの学習は避け、他の学習コンテンツと併用することをおすすめします。
まとめ
プログラミングの本は、プログラミングの概念を理解し体系的に深く学習するのに最適です。
しかし、初心者であるならオンライン上にある動画で実際の動きを見たり、チュートリアルサイトで実際にコードを書いてみる方がより深くプログラミングを学べるでしょう。
プログラミングにおける教材や学術書の利用だけでは独学は難しいでしょうが、動画やチュートリアルサイトでの学習と組み合わせたときにより解像度を上げてくれるはずです。