【難易度別!】おすすめプログラミング言語10選【2022】

現在では誰しもが使っているAIやITサービスですが、現在それらの仕事に従事するIT人材やエンジニアが不足しています。
特にプログラミングの仕事やソフトウェアの開発に関する仕事は2028年までに21%増加すると予測されており、エンジニアの争奪戦が各企業で繰り広げられています。
専門性のある職種なので需要はどんどん高くなっているので、転職や新しいキャリアとしてエンジニアを目指す人も増えています。
しかし、プログラミング言語は一説には700以上もあるといわれ初心者からするとどのプログラミング言語から学んでいけばいいのか分かりません。
この記事では、著名なプログラミング言語を難易度別に分けて、それぞれの特徴を紹介します。プログラミングを学ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
難易度低
プログラミング言語の難易度は学習コストに大きく影響します。初学者がいきなり難易度の高いプログラミング言語を学ぼうとすると挫折しやすい弊害もあります。
プログラミング未経験者が学習するときは、JavaScriptなどWeb系の言語から始めるのをおすすめします。
また、初心者の場合、プログラミングを始める環境を構築すること自体が難しく感じることがあります。そのため実行環境が簡単にできるプログラミング言語を選ぶことも大切です。
JavaScript

HTML や CSS と同じ様に、JavaScript Webページを作ることが出来るプログラミング言語。
もともとは非プログラマー向けに作成されている言語なので、初学者に優しいとされています。最初のプログラミング言語として選ぶならJavaScriptをお勧めする経験者も多いでしょう。
また現在では、世界的に普及しているため、ほとんどのWebサイトで使用されています。
いわゆるコンパイラ型のプログラミング言語ではないので、ブラウザ上で動作を確認しながら作業できるのが便利です。
JavaScriptは、初学者でも2か月程度で身につけることが可能といわれており、Pythonなどの別のプログラミング言語に手を出すなら、まずはJavaScriptから始めてみると良いでしょう。
PHP

PHP は、主にWeb サイトを作成するために使用されているサーバー側言語です。ほとんどの Webサイトでは PHPが使用されています。有名なところではWordPressのコアソフトウェアはPHPによってコードが書かれています。
WordPressで作られたWebサイトが世の中にたくさんあるということは、PHPが普及しているともいえます。
Yahoo!やFacebook、Wikipediaといった大型のWebサイトでもPHPは使用されていて、Webと親和性が高いプログラミング言語といえます。
そのため学習の目的が理解しやすく、初学者でも3か月程度で簡単なWeb機能開発のプログラミングは出来るようになるでしょう。
初心者向けの豊富なリソースと比較的単純な構文のおかげで、プログラミング言語の中でも習得が容易です。
実行環境の構築にはXAMPP(MAMP)をダウンロードする必要があるので、この作業で躓かない人であればその後の学習難易度は低いと思われます。
HTML/ CSS

HTMLもCSSも正確にはプログラミング言語ではなく、マークアップ言語と呼ばれるものです。どちらも実行環境にはエディタとブラウザを用意するだけで良く、独学で覚えられるほどシンプルです。
HTMLは、基本的に開始タグと終了タグによるシンプルな構造で、Web上で確認しながらコードの変化を確認することができます。バグの発見も容易なので迷わずサクサク実行できます。
CSSは、HTMLを装飾することを目的とした言語なので、こちらもHTML同様にWeb上で変更しながら動かすことができます。
いきなりプログラミング言語に手を出すのに抵抗がある方は、HTML/CSSを学んでみるのも良いでしょう。
Ruby

RubyはWeb開発の初学者におすすめのプログラミング言語です。環境構築は、Rubyのインストールとエディタがあれば十分なので比較的容易といえます。
記述を書くのも実行するのも簡単なスクリプト言語の一つで、Rubyの記法は初学者でも動かしやすいはずです(他人が書いたコードを読み取るのが難しい面もあります)
Ruby on Railsというフレームワークを用いることで、Rubyでのアプリ開発も容易にできるようになりました。
Square、Hulu、Shopifyといった有名なWebサービスもRubyで作られています。Ruby on Railsも理解していることが前提になってしまいますが、Rubyを学ぶ事はエンジニアへの近道ともいえます。
Kotlin

Kotlin は、Androidアプリを開発するために設計されたクロスプラットフォームのプログラミング言語です。
Kotlinが初学者向けである理由は、何といってもコードが短いことにあります。シンプルで簡潔なコードであるKotlinは記述量が少ないので、結果バグの軽減や修正のしやすさが担保されています。
Javaとも互換性があるプログラミング言語なので、JavaのソースコードをKotlinで使用できますし、Kotlinで書いたソースコードをJava用に変換することができます。そのためAndroidアプリ開発でJavaを使用していた場合でも、Kotlinへの移行が簡単にできるというメリットを持ちます。
2017年にはGoogleが社内の標準使用言語として指定したこともあり、今後Kotlinを採用する企業や案件も増えるのではないかと期待されています。
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難易度中
Go 、Python、Swiftなどの難易度が中レベルのプログラミングプログラミン言語には、最初に簡単なプログラミング言語を学んでから手を出すのがお勧めです。
Go

GoはGoogleが開発したプログラミング言語。
大規模なプロジェクトに取り組むプログラマーのニーズに合わせて開発されました。シンプルでモダンな構造と構文に精通しているため、Twitch、Dropbox、Google などの企業で採用されています。
Goを学習することで、プログラミングの基礎知識が身につきやすくなります。すでに 1 つの言語を学習した場合に最適な言語といえます。
C言語を意識しており、今後も需要は拡大していくと見られています。
Swift

Appleによって開発されたプログラミング言語がSwiftです。
iOS 、watchOS、macOS などのアプリを作成するために必要で、セキュリティの高さも特徴の一つです。将来、iPhoneアプリを作りたいのであれば、Swiftを覚えるのが効率的でしょう。
iMacやMacBookがあれば、Xcodeをインストールすれば実行環境を構築できるので、比較的簡易ではあります。Xcodeとはアップル公式のアプリ開発ツールで、現在リリースされているiOSアプリのほとんどはXcodeが使われています。
将来的にスマートフォンやモバイルアプリのシェアがどのように変動していくかは分かりませんが、Apple製品が好きでiPhoneのアプリにこだわって行きたい人はSwift一択でしょう。それ以外も求める人にとっては、若干用途の幅が狭いかもしれません。
Python

Pythonは、プログラミング学習において非常に人気のある言語です。多くの企業が Python を主要なバックエンドスタックとして利用しているため、フルスタックの Python エンジニアのニーズは高いとされます。
機械学習やビッグデータの取り扱いに長けているので、データ サイエンスや人工知能の分野で働きたい人は、Python を学ぶことをお勧めします。Blender、Inkscape、Autodesk などの人気のあるソフトウェアは、Pythonを使用して開発されています。
環境構築には、Pythonのインストールとエディタだけで対応でき、Python独自の記法・ルールはシンプルで読み書きがしやすいとされています。汎用性が高く何でもできるプログラミング言語としても有名な反面、Pythonで何がしたいかという目的意識を強く持つことが必要です。
コンパイル型のプログラミング言語ではないので、コードを書いたらすぐに実行して組み上げていくこともできます。
また、ライブラリが豊富なのでメールやExcel操作の自動化、ルーティンワークの自動化もPythonだけで出来るようになります。
C#

「Cシャープ」と読みます。Microsoftが開発したプログラミング言語で、C#はゲーム業界でよく使用されています。ゲーム開発でキャリアを積みたいと考えている方は習得しておくとよいでしょう。その他にもWebのアプリケーションや業務用のシステムで使用されています。
いわゆるC言語は初心者が手を出すには難易度が高いプログラミング言語ですが、C#の場合はUnityというゲームの開発ツールを利用することで多少難易度が下がるイメージです。
難易度高
プログラミング言語の難易度を高めているのが、コンパイルの要不要とガベージコレクションの必要性です。
ガベージコレクションとは、プログラムを実行している際のメモリの管理を指します。不要なメモリの解放や分配を意識しながらプログラミングをすることは未経験者にはとても難しいでしょう。
特にC言語、C++ではコンパイルが必要であり、ガベージコレクションもついてないので未経験者やプログラミングの知識がない人では学習コストが非常にかかると思います。
Java

Javaはオブジェクト指向でプログラミングができるので、C言語よりは記述がしやすいでしょう、といったところで慣れてない人にはオブジェクト指向の理解が難しいでしょう。
Javaは元々は家電などに組み込まれて動作をさせる為に開発された言語です。
本来の目的は組込みシステムの為のプログラミング言語なので、この分野において強みを持っています。家電は常にアップデートされることを想定されているので、ハードウェアに依存しないプログラミング言語としてJavaが開発された経緯があります。
Javaは、家電以外にも、金融機関や官公庁が使用している様な業務システム、IoT、Webアプリケーション、デスクトップアプリケーションなど様々な用途で使用されています。
組込みのアプリケーションや企業の業務システムで使用されているため、表からは見えづらいですが、社会や人々の生活に密接しているプログラミング言語ともいえます。そのためJava自体の需要は高く、多数の企業や案件においてもJavaを扱えるエンジニアを求めています。
環境構築の複雑さやオブジェクト指向への理解など、学習する難易度は非常に高いといえますが、習得できれば今後の仕事には困らないという恩恵を受けられます。
C/C++

プログラミング言語に興味があれば誰でも名前を耳にしたことがあるであろう、C言語とC++は非常に難易度が高いプログラミング言語です。
まず、環境構築が難しくパソコンが不得意な人には実行すら難しいと思われます。さらに他の言語よりも文法が複雑で記述量も多く、自由度は高いものの他人の書いたコードが読みづらいというデメリットがあります。
コンパイル型のプログラミング言語なので、非コンパイル型のプログラミング言語に慣れてしまうと実行に手間がかかると感じることでしょう(その分処理速度は速い)
C言語は古くから使用されていて、C#、Java、JavaScriptなどの基盤にもなっているほどです。汎用性が高い反面、独学での習得は困難で、未経験者が手を出すと挫折してしまう可能性が高いでしょう。
まとめ
主要なプログラミング言語を難易度別に紹介しました。プログラミングに興味を持ち、未経験でも始めてみたいと思った人は、まずは自分が「何をしたいか?」「どんなサービスやアプリケーションを作りたいか?」といった目標を明確にする必要があります。
プログラミング言語によっては用途が限定的なものがあるので、せっかく覚えたのに使える場面がないといったことになりかねません。例えば、Androidのアプリを作りたいのにSwiftを学習するのは遠回りになってしまいます。
プログラミング自体を始めてみたい人は、JavaScriptのように環境構築が楽で、Web上で実行できる言語がおすすめです。Web開発なのでモチベーションも維持できて、技術的なアップデートにも期待が持てますよ。