【プログラミング】未経験からプログラマーになるための5つの入り口

【プログラミング】未経験からプログラマーになるための5つの入り口

経済産業省が2019年に発表した「IT 人材需給に関する調査」では、IT人材需要の伸びを3段階に分けて高位のシナリオ(需要が9%~3%で推移した場合)では、2030年には約79万人のIT人材が不足すると発表されています。

2022年でもすでに約40万人以上の人材不足となっており、企業全体の約6割以上でIT人材の供給不足に陥っているのです

国が推進するDXや最先端の技術の中には高度なプログラミングやエンジニアを必要であるものの、どの分野でもプログラマーやエンジニアが不足している状態が今であり、これからの未来なのです。

そういった背景から、未経験の人であってもスキルや知見があればエンジニアやプログラミングに関連した職に採用する流れも顕著になりつつあります。

狭き門として考えられている高度IT人材の枠に、スキルがあれば年齢や実務経験に関係なく就職や転職ができる状況になってきともいえます。

この記事では、未経験からプログラマーになるための5つの方法を解説します。

T 人材需給に関する調査

出典:IT 人材需給に関する調査

未経験でプログラマーを目指すのに必要なこと

未経験からでもプログラマーを志すことはできますが、それ相応の努力と覚悟は必要になります。

未経験からプログラマーを目指せると解説する記事やプログラミングスクールは多いですが、この時の「未経験」はあくまでも実務未経験者のことを指しています。

プログラミングの知識やスキルはある程度持っておくことが必要です。

プログラマーに対する理解をしておく必要がある

未経験者であっても自分が目指すべき仕事の内容を把握しておくべきです。

混同されやすいプログラマーとエンジニアにも違いがあります。

プログラマーは主にコーディングや修正作業を行ないますが、エンジニアは開発、設計、運用を一貫しておこなうなど上流の行程を担います

未経験者であっても興味や関心を強くもっておく必要もあります。IT業界のトレンドや知見は常にアップデートされているので、こまめな情報のキャッチアップ、学習を続けていくことが重要になります。

学習のモチベーションを維持しながら働き続けることが要求される職種でもあるので、業務内容や業界への理解をしておきましょう。

プログラミングを勉強しておく

未経験者でもプログラマー職としての採用はありますが、プログラミングスキルが必要なケースは多くあります。

PCに対する知識、プログラミングに関する知識やスキル、社会人経験などこれらを全く問わずポテンシャルだけで採用してくれる企業はなかなかないでしょう。

現在は、プログラミングスクールもオンラインで受講できますし、日本語のチュートリアルも豊富です。

比較的簡単なプログラミング言語であれば、動画や本、サイトを見ながら環境構築から基礎的な記述方法を習得することもできます。

現役のエンジニアの人が実際にエンジニアになるためには、1日の平均学習時間は4時間24分、平均学習期間17ヶ月を要したという調査結果もあります。

最低限の知識や社会人としての常識は身に着けておきましょう。

未経験からプログラマーになれる方法5選

プログラマーになる=正社員のプログラマー職として採用されて実際に勤務すること、と定義した場合、プログラマーになる方法とタイミングは基本的に他の職業と同じです。

企業へエントリーして、面接を受けて採用といった流れは同じものの、未経験者であることを考慮すると入社のしやすい時期やタイミングは異なります。

新卒、第二新卒、中途採用、インターン、プログラミングスクールの利用といった5つの方法を紹介します。

新卒採用

プログラミング未経験者が一番入社しやすいタイミングが新卒での採用時期です。

一般的に休学、留年、浪人がなければ18歳で大学入学、22歳で大学を卒業しています。

就職活動の時期は大学3年の3月に会社説明会、6月に選考開始といった流れがスタンダードですが、最近では採用の多様化が進んでいるのでこのスケジュールに限らない企業もあります。

多くの企業と就活生はこの流れで就職活動を行なっているのは間違いないので、多くの大学生は21歳~22歳頃に進路を決めるべく行動していることになります。

なぜ新卒採用だとプログラミング未経験者でも採用されやすいかといえば、企業側が即戦力として認識はせず、研修や経験を積ませることで1~3年後に一人前のプログラマーに育てるという考えがあるからです。

あくまで企業ごとの考えに則ってのことなので全ての企業で同じことが言えるわけではありませんが、採用段階ではプログラミングスキルやプログラミングの実務経験をそこまで重視してはいません。

採用枠が大きい、研修のカリキュラムがしっかりしているなども新卒採用の特権なのです。

大学生のうちにプログラマーを志すことを決めて、実際に入社まで確定することができればプログラマー人生のスタートとしては中々のタイミングではないでしょうか。

メリットが多い分、有名企業や好待遇の企業は狭き門となり、ライバル達が多く発生するデメリットはあります。

ライバル達に差をつけるために独自にプログラミングスキルを磨いたり、アプリの開発経験を積んでおくなどが自身の差別化になるポイントは持っておきましょう。

第二新卒採用

新卒採用よりも求人数は減るものの、それでも第二新卒に対するニーズは高く比較的入社がしやすいでしょう。

大学や専門学校の卒業後、年齢でいえば25歳で就業経験がある方、もしくは新卒時に就職活動をしていなかった25歳前後の方が第二新卒に該当します

新卒採用枠と同様に第二新卒に対しても企業側が即戦力を求めず、1~3年を目途に教育する意向が強いので、未経験でも入社がしやすいといえます。

現実に、新卒で一般企業に採用されたものの入社してみると勤務内容にギャップを感じ退職してしまう人も少なくありません。そんな時に次のキャリアとしてプログラマーを目指すケースも出てくるでしょう。

第二新卒の採用枠であれば、中途採用よりも入社の難易度はグッと低くなりますが、有名企業や大手企業のように新卒採用が容易にできてしまう企業だと難易度は上がります。

プログラミングスキルや成果物で新卒採用枠との差別化が必要にはなるでしょう。

また就業経験がある場合には、社会人としてのスキルや実績を伝えることも効果的です。

中途採用

最初にお伝えした通り、2030年には約79万人のIT人材の不足が予測されています。プログラマーなどの採用ニーズは現在でも高く、これからは加速してさらにニーズが高まっていきます。

現在でも不足しているのに、さらなる人材不足に対応するためには企業も即戦力以外の人材を採用しなくては追いついていきません。

それらの課題を解決するために、企業側も中途採用した未経験者の教育体制を整えて対応していきます。

そういった背景もあり、プログラミング未経験者の中途採用も進んではいます。

ただ中途採用においても「プログラミング未経験」=「実務経験がない転職希望者」ではありません。

企業の希望としては即戦力、ないし即戦力に近しい人材を求めてはいるのでプログラミングに対する知識やスキルは最低限準備しておく必要があります。

マイナビが公開している「 中途採⽤状況調査2020年版」によると、2019年における「IT・通信・インターネット」に関連する企業の中途採用の平均実績額は898.5万円と、全体の平均実績額674.1万円を大きく上回っています。

他の業種と比べてもIT人材が関わる業種の採用コストが一番高く、ニーズの高さを物語っています。

企業の人事担当者からすれば投資対効果を高めたい意向が一番強いでしょうから、未経験であっても採用するからには会社にとって利益をもたらす人材を採用したいはずです。

やる気や高いモチベーションは面接でいくらでも伝えられますが、実際に勤務する時の趣味レーションからはほど遠いもの。

新卒採用時でもライバル達に差をつけるためには実際にプログラミングスキルやポートフォリオといった、企業側が判断できる材料を用意しておきましょう。

前職までに培ったスキルや実績をプラスに持っていくことで、未経験であっても採用への道に辿り着くかもしれません。

アルバイト/インターン

未経験であっても実務を通してスキルと経験を積んでいける方法がインターンやアルバイト採用です。

働く側は実務経験が積めて給与が発生する、企業からすれば実際の業務を確認した上で正社員が採用できるのでwinwinな方法ではあります。

メリットもある一方で、デメリットとしては正社員雇用ではなく、また正社員になれることが確定しているわけではないことも記しておきます。

プログラミングスクール

プログラミングスキルを確実に身に付けたいのであればプログラミングスクールの利用が効果的です。

新卒採用でも中途採用であってもプログラミングスキルや知識を擁していることは、何もない人よりも確実にアドバンテージがあります。

プログラミングスクールでは転職や就職を目的として受講している方が多いので、転職に関するサポートも充実しているスクールも増えています。

また「転職保証」のコースやカリキュラムを用意しているスクールもあります。「転職保証」とは、スクールのサポートがあっても受講者が転職できなかった時には受講費用の一部や全額を返還するサービスのこと。

プログラミングスクールが斡旋してくれる企業は、プログラミング未経験者OKな企業であることが多く、受講から転職まで安心して活動できるメリットがあります。

また受講するカリキュラムにそって実際にシステムやアプリを作成する場合は、転職活動でポートフォリオとしても利用が出来るため、転職活動にプラスに作用するでしょう。

こちらも合わせてどうぞ

【30代】プログラミングスクールの転職保証とは?返金制度や給付金制度も一緒に解説

まとめ

未経験からプログラマーになる方法をご紹介しました

未経験からプログラマーを目指すのであれば新卒採用枠を狙って活動をするのが一番効率が良いでしょう。新卒採用でなくても20代前半辺りであればポテンシャルによっての採用も現実味があります。

未経験からプログラマーになるための間口は拓けているものの、新卒、第二新卒以外でプログラマーになるのはそれなりの覚悟と努力が求められます。

しかし、これからの社会の潮流としてプログラマーや高度IT人材へのニーズが高まっていくこともまた事実でしょう。

未経験であってもしっかりとしたプログラミングスキルがあればチャンスを掴むことは可能です。

まずはベースとなるプログラミングスキルを身につけましょう。

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