プログラミングは就活に有利?大学生がプログラミングを学ぶメリット7選【2022年】

プログラミングは近年ニーズの高いスキルとして注目が高まっています。世界的に見てもIT人材への需要は高まっており、身につけておけば就活においてもアドバンテージが発揮できるとも言われています。
プログラミングスキルを身につけることには様々なメリットがあり、就活においても学ぶメリットは大きいと思われます。
この記事では、就活生や学生向けにプログラミングの持つメリットを説明します。
1.プログラミングスキルは需要がある
プログラミングのニーズが高いとは、どういうことだと思いますか?
一言でいえば「仕事が保証されている」ことになります。なぜ「仕事が保証されている」のかといえば、現在の日本ではIT人材が不足しているからです。
経済産業省が発表した「平成30年度 IT人材需給に関する調査」によれば、
IT人材とは、
・情報サービス業やITソフトウェア
・サービスの提供事業に従事する人
・ITを活用する企業の情報システム部門の従業員
と定義されていて、プログラミングスキルを持つ人であるエンジニアやプログラマーもIT人材に相当します。
再度、「平成30年度 IT人材需給に関する調査」を見てみると、スキルを低位、中位、高位と3段階に分けてIT人材数の推移予想をおこなっています。
中位のIT人材は、現在でも約32万5千人が不足しており、2030年には約45万人が不足すると予想されています。
これまではITに関する知識がある人でも企業側から重宝されていましたが、今後は質の高さも求められていくことでしょう。
企業が求めるIT人材にはプログラミングスキルを擁しているいる人材が想定されており、学生の内にプログラミングスキルを学習しておくことは、就職活動においてもアドバンテージがあるといえるでしょう。
また、現在の私たちがテクノロジーの時代に生きていることは変えられない事実です。そして、テクノロジーの成長は止まるところを知りません。
PC、スマートフォン、タブレットといったITデバイスの使用は年々増加しているため、プログラマーの需要は常に高いことは必然ではないでしょうか。
ソフトウェア開発、Web 開発、システム開発、データアナリストなどの職業の見通しは良好であり、その根幹を支えるのはプログラミングスキルなのです。
2.最先端でいるためのリテラシー

プログラミングスキルを理解することは、変化の激しい現代社会を理解し、最先端でいることにおいて必須のスキルです。
誰かが作ったサービスやシステムのユーザーだけでなく、作り出す側にいる重要性を多くの経営者や起業家は語っています。
アメリカのバラク・オバマ元大統領は、Hour of Codeのプログラミング促進イベントで
”ただ作られたものを消費するだけでなく、自らがコンピュータを使って何かを作り出す能力を身につけてほしいのです。テレビゲームをやるだけではなく、自分で作ってみよう。最新アプリケーションをダウンロードするだけで終わらず、デザインしてみよう。電話で遊ぶだけじゃない、プログラミングをしてみるんだ。”
と語りました。
このイベントとオバマ元大統領の発言は2014年のものです。
早い段階からオバマさんはプログラミングスキルの優位性を理解していたんですね。
プログラミングスキルは、今後の世界のあり方を変革する技術でありツールであることを国家の代表が熱く語っている姿には胸が熱くなります。
3.将来、より多くの仕事がプログラミングスキルを必要とする
以前は、開発の仕事が必要な場合にのみ開発スキルが必要でした。しかし、世界のデジタル化が進むにつれて、それは変化しています。
IT企業やシステム開発を生業としている企業だけではなく、一般的な企業でも基本的なプログラミング スキルを持つ従業員を探しています。
今後のテクノロジーの進化によっては、一般社員であっても、ある程度のプログラミングスキルが必要となる仕事がさらに増える可能性はあります。
たとえば、マーケティングや SEOの一部の仕事では、Pythonや Rの経験があり、データや API を操作する能力が求められるようになってきています。
Webコンテンツを取り扱う仕事では、HTMLのようなマークアップ言語の知識やCSSの知識を必要とする場合もあります。
なにかしらのプログラミングスキルを持つ大学生であれば、就職活動においてより有利になるのは確実でしょう。プログラマーやエンジニアをキャリアのゴールとして目指していなくても、プログラミングスキルを持っていることは他の就活生との差別化にもつながります。
4.キャリアの幅が広がる
すべての学生が、大学で学んだ分野で働くとは限りません。
企業や職種の将来性、需要、環境要因によって、キャリアの進路は変わる可能性があります。
プログラミングスキルを身に着けておくことで、システムエンジニア、プログラマー、Web 開発者など需要の高いポジションに転職することができるかもしれません。
正直、将来の目標やキャリアが定まっていないのであれば、プログラミングスキルを身に着けておくことで大きな利益にもなりえます。
よりスキルアップをすればフリーランスのエンジニアとして働く場所を選ばず、高給を稼ぐような働き方が出来るようになるかもしれません。
若いうちにプログラミングを学習しておくことはそれだけで大きなメリットです。
5.創造性を伸ばせる

プログラミングスキルとは、自己表現の手段でもあります。
プログラミングとコーディングによって、様々なWebサービスやアプリを作ることができます。学生であればゲームアプリでもいいでしょう。プログラミングからは、楽しさと興奮が味わえるはずです。
Facebook、現在はMetaの創業者であるマーク・ザッカーバーグがプログラミングを始めたのは彼が12歳の時です。歯科医であった父親のために患者とメッセージがやり取りできるプログラミングを作ったそうです。
大学に入ったザッカーバーグはFacebookを作って仲間と起業、大学を中退してプログラマー兼経営者として世界中でも有名な起業家になっていくのは皆さんご存じの通り。
就活の話なのに、中退してしまったエピソードはミスマッチかもしれませんが、プログラミングにはそれだけ人間の創造性を具現化してくれる力があるのです。
エンジニアやプログラマーとして働くことを想定している人以外にも、自己表現、創造活動を志すクリエイティブ指向の人にとってもプログラミングはメインツールになるのではないでしょうか。
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6.問題解決能力を向上させる
実際にコードを記述してプログラムを作成する過程において、ミスを犯したり、動作を確認したり、エラーを修正したりすることを繰り返しおこないます。
課題をよく理解するために、複雑な概念や工数を管理可能なタスクに分解することもプログラミング学習の特徴です。
エラーを調べて自分で解決しようとする、それらのプロセスを重ねることで問題解決能力が身に付くといわれています。
就職活動だけではなく、日常の生活や学習の中といったあらゆる場面で問題解決能力は重要です。
7.プログラミングを通じて思考力を鍛える

プログラミングを学習するメリットとして思考力が鍛えられる、と語る人は多くいます。
「スティーブ・ジョブズ1995 〜失われたインタビュー〜」というドキュメンタリー映画の中で、スティーブ・ジョブズはプログラミングの重要性を以下のように語っています。
「I think everybody in this country should learn how to program a computer. Should learn a computer language because it teaches you how to think. It’s like going to law school. I don’t think anybody should be a lawyer but I think actually going to law school would be useful coz it teaches you how to think in a certain way.」
「アメリカ人は全員コンピュータのプログラミングを学ぶべきだと思う。なぜなら、コンピュータ言語を学ぶことで、考え方を学ぶことが出来るからだ。ロースクールに行くようなものだよ。全員が弁護士になるべきだとは思わないけれど、ロースクールに通うことは実際に人生に役立つはずだ。一定の方法で物事を捉える考え方を学べるのだから」
プログラミングスキルを身につけることは、現代社会における思考法を学ぶことにつながる、とジョブズは語っているのです。
エンジニアを目指さなくても、プログラミングを学習すれば論理的な思考力が身につき役に立つとジョブズは考えていたようです。
この発言は、ジョブズが存命していた1995年の時のものですが、ジョブズはこの頃からプログラミングスキルを身につけることのメリットを予見していたのです。
まとめ
プログラミングを学習することで、システムエンジニアやプログラマーといった企業ニーズの高いIT人材へのキャリアを目指すことが可能です。
将来的には更にニーズが高くなりそうなIT人材を目指すならプログラミングスキルを身につけることは必須になるでしょう。
学生のうちにプログラミングスキルを身につけておくことで、就職活動においても差別化が出来るだけでなく将来のキャリアが広がりそうですね。