人気プログラミング言語Pythonが使われているWebサービス8選!

Pythonは初心者にも人気のあるプログラミング言語です。
コードがシンプルで比較的学びやすく読みやすく、人気があるので日本語でのチュートリアルサイトやコミュニティも豊富です。
Pythonは私たちが日常的に利用するWebサービスやアプリケーションにも使われています。
Pythonがどんな言語か知らなくても、実はすでに私たちはPythonで書かれたサービスに馴染んでいる可能性があります。
ここでは、Pythonで作られている代表的なWebサービスを紹介します。
Pythonが人気の理由

Pythonは人気のプログラミング言語とお伝えしましたが、人気の要因はどこにあるのでしょうか。
Pythonが人気な理由は下記のようなポイントにあります。
・コードの記述がシンプルで書きやすく、読みやすいので学習しやすい。
・汎用性が高く、豊富なライブラリを使って効率的にプログラミングができる。
・複数のOSと互換性がある。
・テスト駆動型のアプリ開発を容易にします。
・AI開発、機械学習、ビッグデータの分析などに強みを持つ。
・日本語でのチュートリアルが豊富。
特にプログラミングにおけるコードの記述がシンプルなので初心者にもおすすめされているプログラミング言語なのです。
コードがシンプルだとミスやエラーが出た際にも分かりやすいというメリットがありますね。
Pythonでできること
Pythonを使うとどんなシステムやサービスが作れるのでしょうか。
Web開発・ソフトウェア開発
Pythonは非常にシンプルなコードで記述ができるので、Webやソフトウェアをより簡素化して効率的に開発することができます。
また、Pythonは、他のプログラミング言語とも互換性があるので、より柔軟に開発業務がおこなえるのです。
DjangoやPyramidのような実用的なフレームワークがあることも見逃せません。
フレームワークというのは、基本的な機能をまとめて提供してくれるものです。
すでに誰かがまとめてくれたフレームワークを利用することでゼロからコードを書くのではなく、効率的に開発業務ができるので工数や時間を大幅に短縮できるのです。
Instagramの開発にはDjangoというフレームワークが使われています。
画像処理とOCR
Pythonは、オブジェクト検出と画像処理も得意な分野です。
OCR(Optical Character Recognition/Reader、オーシーアール、光学的文字認識)用のPyTesseract、物体検出用のTensorFlow、画像処理用のPython Imaging Library(PIL)などライブラリを使うことで、ユーザーはディープラーニングや機械学習を楽しむことができます。
自動化
メールやExcelなどの自動化にもPythonはよく使われています。
自動化とは、アプリの機能を人間ではなくスクリプトを使って実行することです。
この分野でもPythonには自動化を実行するためのライブラリやツールがたくさん提供されています。
Python で作られたWebサービス8選
初心者向けにおすすめされるプログラミング言語でありながらAIや機械学習といった専門分野にも強いPython。
そんなPythonは私たちが日常的に利用しているWebサービスでも使われています。
Pythonに触れたことがなくても、私たちはすでにPythonに慣れ親しんでいるのです。
Pythonが使われている8つの代表的なWebサービスやアプリを紹介します。
YouTube
全世界でのアクティブユーザー数は20億人以上を超え(2022年7月時点)、日本国内での月間YouTube利用者数はすでに6,900万人以上(2021年5月時点)となっている動画サイトの「Youtube」でもPythonが使われています。
名実ともに地球上で最も訪問者の多い動画サイトである「Youtube 」では、Pythonはサイトの至る所で使用されています。あなたが「Youtube」で動画を見るたびに、Pythonのコードが実行されているのです。
PythonはGoogleの公式言語として認識されており、創業当初から使われています。
Pythonの柔軟性、迅速な開発、スケーラビリティ、優れたパフォーマンスは、システム管理ツールや多くのGoogleアプリに利用されている要因です。
GoogleはPythonに対して支援を続けており、様々なPythonカンファレンスのスポンサーをしています。
主にGoogle検索におけるアルゴリズムや機械学習、AIやロボティクス・プロジェクトがPythonやC++で実装されています。
2010年に設立されたInstagramは、デイリーのアクティブユーザー数が5億人以上、月間では10億人以上のユーザーに利用されています。
画像や動画をアップするSNSの代表的な存在でもあります。
そしてInstagramには多くのプログラミング言語が利用されていますが、その中でもアプリケーションサーバーは、WebフレームワークとしてDjangoとPythonを使って構築されています。
Netflix
あのNetflixでもPythonが使用されています。
Netflixは世界的に有名な動画配信サイト。
40カ国以上の国で配信され、約2億2067万人(2022年第2四半期時点)のユーザーに利用されていて、Netflixオリジナルシリーズを含む、毎月10億時間以上のテレビ番組や映画が視聴されているといいます。
Netflixの開発者によれば、
数値解析にNumPy、SciPy、統計分析にもNumPy、SciPy、やruptures、Pandasといったライブラリを使用しているそうです。
Netflix内での独特なサムネイルもPythonによる機械学習が活用されていて、映画の中のワンシーンをAIが切り抜いて表示をしているとか。
Spotify
Spotifyは日本でも人気の音楽ストリーミングサービスで、このサービスにもPythonが使われています。
Spotifyでは、バックエンドのサービスやデータ分析にPythonを使用。具体的には、RadioやDiscover機能、そしてフォローすべき人を推薦する機能などに使われています。
Spotifyではスピードが重要な要素であり、Pythonがこれを実現しているといいます。
SpotifyはPythonコミュニティにも積極的に参加しており、Google同様にPythonのスポンサーにもなっています。
Dropbox
ビジネスマンであれば一度は使ったことのあるWebサービスのDropboxでもPythonが使われています。
Dropboxは主に、クラウドストレージ、データ管理、ファイル共有、クライアントソフトウェアなどのサービスを提供しています。
Dropboxサーバ(クラウド上で動作)とデスクトップクライアントソフトウェアの二つは、主にPythonで書かれています。
Uber
日本ではUberEatsの方が人気ですが、元々はライドシェアサービスとして始まったのがUber。
そのUberでもPythonが使用されており、毎日1,500万件以上の配車に貢献しています。
Uberのエンジニアは主にPython、Node.js、Go、Javaといったプログラミング言語を使用し、それらのプログラミング言語がUberで稼働しているほとんどのサービスを支えているそうです。
またUberはPythonをベースにした「Pyro」というプログラミング言語を開発しており、企業としてPythonに傾倒しているのが伺えます。
Pinterestは、画像や動画に特化したSNSプラットフォーム。
ユーザーがネット上で見つけたあらゆる情報を保存して公開することができます。
GIF、動画、画像の形式に対応しており、テクノロジー、ファッション、サイエンス、フード、DIYなど様々なジャンルに対応しています。
企業による利用も活発でファッションや家具などのメーカーと相性の良いSNSです。
Pinterestでは、モバイルとWebアプリケーションの構築の主要な段階でPythonとフレームワークのDjangoが使用されています。
まとめ
今回は、Pythonが使われているWebサービスを紹介しました。
有名なWebのサービスやアプリケーションにPythonが使われているとそれだけで親しみが沸くものですね。
私たちが普段何気なく利用しているWebサービスやアプリケーションも、どんなプログラミング言語が使われているのだろう?という視点で考えてみると興味深いですね。
紹介した事例以外にもPythonが使われているサービスやアプリケーションはまだまだあります。気になったらぜひご自身でも調べてみて下さいね。