プログラマーやエンジニアは女性向き?女性のエンジニア転職をおすすめする理由を解説します【男女比】

プログラマーやエンジニアは女性向き?女性のエンジニア転職をおすすめする理由を解説します【男女比】

コロナ禍や働き方の多様化などが影響して、女性エンジニアの転職市場が活気づいています

女性のための転職サイト『女の転職type』がリリースした、2021年の転職求人倍率や求職者、求人の傾向をまとめた【2021年女性の転職市場レポート】によると、全体での転職求人倍率は2021年12月時点でコロナ前(2019年)の104.1%にまで回復。

「エンジニア、技術者、IT・システム系」の職種でも、前年(2019年)までの転職求人倍率は改善、未経験OKの求人も出るようになってきました。

そこで、今回は女性エンジニアの転職事情や、プログラミングの仕事が女性にとってもおすすめな理由を解説します。

IT業界でも女性の活躍が目立つように

IT業界へ女性の転職が目立つようになったといっても、まだまだ女性エンジニアのロールモデルはこれといったものがないのが現状です。

しかし、男性の職場のイメージが強いながらも女性エンジニアの転職市場では徐々に求人倍率や求人数も向上してきています。

ここでは女性エンジニアの転職における現状を見てみましょう。

エンジニアの男女比は?

一般社団法人情報サービス産業協会が発表した「2020年版 情報サービス産業基本統計調査」(図表2-49従業員構成表)によれば、日本のIT企業の男女比は、男性77.1%、女性22.9%となっています。

従業員に占めるITエンジニアの女性比率では21.1%とさらに低い水準になっています。管理職においてはさらに低く、男性93.7%、女性6.3%となっており、後述しますが女性管理職の不足が男女エンジニア間での年収や待遇に差を生んでいる要因となっています。

2020年版 情報サービス産業 基本統計調査

出典:2020年版 情報サービス産業 基本統計調査

現状の男女比だけを見ると男性中心の業界に見えますが、これでも女性エンジニアへの転職希望者は10年前よりも増加傾向にあり、今後も様々な社会的要因を理由に増えていくと考えられています。

女性エンジニアへの転職状況(コロナ前)

株式会社リクルートキャリア

出典:株式会社リクルートキャリア/【IT・コンサルティング業界】女性ならではの悩みを解消する「キャリアデザインCafé 」開催プレスリリースより

コロナウイルスの影響がなかった2009年から2018年の10年間で見てみると、全職種における転職決定者伸び率とほぼ変わりない推移を2009年から2016年ごろまで続けます。

しかし、2016年の「女性活躍推進法」の施行移行はITやコンサルタント業界でも労働環境の見直しや改善がされたことで女性求職者の採用を高めることに成功しています。

2009年を1とした場合、2018年には女性エンジニアの転職は約4.75倍となっており、全体の推移よりも伸び率が向上しています。

コロナ以前で見ると女性エンジニアの転職自体は増加傾向で、IT業界やエンジニアが女性にとって働きやすい業種や職種になってきていることがわかります

女性エンジニアへの転職状況(コロナ以降)

一方、コロナウイルスの影響を受けた2019年以降の女性のエンジニア転職事情を見ていきましょう。

女の転職type【2021年女性の転職市場レポート】

出典:女の転職type【2021年女性の転職市場レポート】

女性の転職サイト「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンターが2022年1月18日に発表した「2021年女性の転職市場レポート」によると、女性エンジニアの転職求人倍率は2021年12月時点でコロナ前(2019年)の104.1%にまで回復(2019年の転職求人倍率を1とした場合)

職種別で直近の転職求人倍率の変化を見た場合、全職種での転職求人倍率では2021年であってもコロナ以前(2019年)よりも復調していません。しかし、エンジニアやIT・システム系の職種では大幅に転職求人倍率が向上しているのです。

女の転職type【2021年女性の転職市場レポート】

出典:女の転職type【2021年女性の転職市場レポート】

エンジニア職では、2019年に比べて2021年の求人倍率は111.6%、求人数は2.4倍に伸張しました。

これには対人での業務が発生して感染リスクが高いとされているサービス業や事務職から、専門性が高くテレワークやリモートワークの様に働き方の多様化が進んでいるエンジニアやIT職への転職に対して関心が高まった結果と捉えることができます。

女性エンジニアを求めている企業の特徴

実際に女性エンジニアを採用しているのはどんな企業かといえば、こちらも「2021年女性の転職市場レポート」によると従業員10~49名規模の中小企業やスタートアップが全体の37%を占めています。

エンジニア職を募集している企業の全体の約7割以上は従業員300名以下の企業となっており、いわゆるITベンチャーやスタートアップ企業での女性エンジニア採用が浸透しているようです。

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女性エンジニアの待遇や年収の差は?

女性エンジニアの待遇や給与面を見てみましょう。

「2021年女性の転職市場レポート」及び、女性の転職サイト「女の転職type」での女性エンジニアの平均月給は約28万円で、一般的に求人数が多い販売サービス職や事務職の平均月給は25万円となっています。

販売業やサービス業での求人では経験者であってもこの金額なので、月給ベースだけでも約3万円以上の開きがエンジニア職と発生しています。

求人ボックス プログラマーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)より

出典:求人ボックス プログラマーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)より

また年収を見てみると、プログラマー全体の平均年収は、正社員で約430万円となっており、日本の平均年収と比較するとこれは低い傾向にあります。

月給で換算した場合は約36万円、初任給は21万円程度となっています。

求人ボックス プログラマーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)より

出典:求人ボックス プログラマーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)より

男性プログラマーとの年収を比較すると、最低の平均年収額で約55万円、最高の平均年収額で約85万円の差があることがわかります。

同じプログラマー職でも男女で差がある理由としては、女性の管理職が少ないことや子育てを行なうための時短業務を選択していることが挙げられます。

ITやエンジニアの世界ではスキルやキャリアによっては高年収や好待遇が期待できる業界です。しっかりとスキルやキャリアを積み上げていくことで男性と変わらない待遇を獲得することも可能です。

女性エンジニアを目指すメリット3選

女性エンジニアへの転職が増えているのが理解できたところで、実際に女性がエンジニアになることのメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

評価は平等

エンジニアやプログラマーといった職業は評価基準が明確なので、そこに男女差が生まれにくいとされています。良いコードを書く、良いシステムを作るなどしっかりと成果をだすことで自身の年収や待遇を高めることも可能です。

まだまだ業界における女性エンジニアや女性管理職は少ない状況なので、しっかりとしたスキルがあればキャリアアップもしやすい状況ではあります。

産休・育休からの復帰がしやすい

何かと前例がないので取り辛いとされている産休や育休ですが、エンジニアやプログラマーなどの職種であれば一時的に仕事から離れても復帰はしやすいとされています。

あくまでもスキルがあることが前提にはなりますが、得意なプログラミング言語があるなど自身の武器を明確にもっておくと良いでしょう。

また働き方の多様化も進んでいるのでリモートワークやフレックス勤務を推奨している企業であれば仕事と育児の両立もしやすいと思われます。

在宅勤務やテレワークなどがしやすい

エンジニアやプログラマー職はもともと遠隔でも仕事ができやすい職種でした。コロナによって一般企業でもテレワークなどが推進された現在では、出社して実際に同僚と会わなくてもチームでうまく仕事ができるようになることがわかりました。

特に、ワークライフバランスを重視する方にとっては、プログラマーの勤務時間やリモートワークの柔軟性は大きなメリットです。

まとめ

転職市場では全体的にエンジニアやプログラマーといったIT人材の採用ニーズが高まっています。「未経験可」の求人もでるようにはなっていますが、未経験なのはあくまでも実務経験のことであり、学習や動機がない人へ門戸を開いているわけではありません。

女性であってもエンジニアやプログラマーといった職種を目指すことは、現在よりも年収や待遇、キャリアアップにつながる可能性も秘めています。

ぜひプログラミングスクールや資格の取得を上手に使って面接でアピールできるようにしておきましょう。

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